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[抗議声明]
岸田首相による靖国神社への真榊奉納と
閣僚の参拝に抗議する

 靖国神社の秋季例大祭にあたり、岸田文雄首相は「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納し、高市早苗経済安全保障相と西村康稔経済産業相が参拝した。
 靖国神社は侵略戦争に国民を動員する役割をはたし、侵略戦争を推し進めたA級戦犯を合祀し、今もなお侵略戦争を美化・正当化し宣伝する施設となっている。この靖国神社への供物の奉納や参拝は、政教分離を定めた憲法に違反する行為であるとともに、日本を代表する政治家の「本音」が侵略戦争の正当化・美化にあることを内外に示す結果となっている。
 春秋の例大祭と終戦記念日の度に繰り返されている靖国神社への首相の供物の奉納と閣僚の参拝は、侵略戦争に対して反省の意を示した村山談話をはじめとした日本政府の見解を否定するものであり、日本の歴史認識が繰り返し問われる原因となっており、歴史を踏まえた未来を志向していこうとする多くの国民の願いを裏切る重大な行為と言わざるを得ない。
 日本中国友好協会は、侵略戦争の美化・正当化と宣伝につながる靖国神社への真榊の奉納と参拝に強く抗議するとともに、国際社会が共有する歴史認識を重視し、50年前の日中国交正常化を実現した日中共同声明をはじめとした日中両政府間の公約の精神のもとに、アジアと世界の平和と安定のために平和国家としての役割を果たすことを日本政府に強く求めるものである。

2022年10月18日
 日本中国友好協会




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