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[抗議声明]
靖国神社への石破首相と閣僚の
真榊奉納に強く抗議する

内閣総理大臣     石破 茂  殿
衆議院議長      額賀福志郎 殿
参議院議長      関口昌一  殿
厚生労働大臣     福岡資麿  殿
経済安全保障担当大臣 城内 実  殿


 靖国神社の春の例大祭に合わせて石破茂首相が「内閣総理大臣」の肩書で真榊を奉納し、額賀福志郎衆議院議長、関口昌一参議院議長はじめ、現役閣僚である福岡資麿厚生労働大臣、城内実経済安全保障担当大臣も真榊を奉納したと報じられた。
 靖国神社は日本軍国主義による中国をはじめとしたアジア諸国への侵略戦争に国民を動員した国家神道の中心的な神社であり、侵略戦争の責任者であるA級戦犯を合祀し、今もなお侵略戦争を美化・宣伝する施設となっている。首相や現役閣僚の真榊奉納は政教分離を定めた憲法に違反する宗教行為であるだけでなく、戦後80年の節目にあたる今年、首相の供物の奉納は、日本が歴史の真実に背を向けているとの国際的な疑念を招き、GDP比2%にまで膨らんだ大軍拡予算の下で隣国である中国などとの信頼関係に重大な支障を招来しかねない。
 日本中国友好協会は、繰り返される石破首相の靖国神社への真榊の奉納に強く抗議する。また、石破首相をはじめとした閣僚が、侵略戦争の加害責任と反省を明らかにするとともに、日中平和友好条約で日中両政府が約束した「すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する」との宣言を日本政府が遵守し、軍事的な対抗ではなく、話し合いによる平和外交を推進してアジアと世界の平和と安定のために力を注ぐことを強く求めるものである。

2025年4月22日
 日本中国友好協会




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