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公式見解

小泉首相の靖国神社参拝に強く抗議

 日本中国友好協会は10月17日、小泉首相が靖国神社を参拝したことに対し、抗議文書を首相宛に送りました。要約して紹介します。


 協会は昨年末、首相に対し「靖国神社は軍国主義と侵略戦争推進の精神的支柱であっただけでなく、アジア諸国民と日本国民に未曽有の被害をもたらした侵略戦争の指導者が合祀され、今もなお、侵略戦争を肯定する立場を貫いている。この靖国神社への参拝は、被害国の政府や国民には、侵略戦争の賛美や容認と映る。この現実を首相には真摯に受けとめる責務がある」と指摘し、首相が靖国神社を参拝しないように要請した。

 今回の参拝は、協会をはじめとした日本国内の批判と懸念の声や、9月30日に大阪高裁が下した「首相の靖国神社参拝は憲法違反」との司法判断をも無視するもので、断じて許すことはできない。

 この問題が、国交回復後で最悪といわれる現在の日中関係をもたらした要因であるにもかかわらず、首相が参拝を強行したことは、アジア諸国と日本との関係において、さらなる悪影響をもたらすものと断じざるを得ない。

 今回の参拝が、侵略戦争の真実に背を向け、歴史認識問題を曖昧にすること、アジア諸国の日本に対する不信をさらに強めること、そして、アジアにおいて重要な位置を占める日中関係のさらなる悪化をもたらすことを指摘し、重ねて首相の靖国神社参拝に強く抗議する。

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