日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈963〉

日本語教師


嶋津 訓一さん

 

人と人との交流が友好のカギ


 昨年1月、中国陝西省で『中国人の素顔』(日本語版と中国語版)を発行しました。「初めて見る中国」「中国人と日本人」「中国人の素顔と日中友好への道」など5章にわたって中国での交流や実体験が描かれています。
 嶋津さんは「16年間の生活で交流した中国人の『素顔』に接するなかで、日中の社会、文化、習慣、考え方を公平に比較した」と語ります。その結果、「当初、不思議だと感じていた中国人が実は欧米人などとの共通点が多く、日本人の方が独特の習慣・文化・考え方をもっていると感じるようになった」との発見も。
 嶋津さんは64歳まで東京都内の高校の英語教師として40年働き、退職後、妻の後押しで、2000年8月に「日中技能者交流センター」と「中国国家外国専家局」との協定にもとづき訪中。以来、西安市内の大学や専門学校、高校等で日本語と英語教育に従事してきました。
 「西安の学生たちはみな素直でよく頑張る」、「中国の学生は日本語を学ぶうちに思いやりの心、礼儀正しさなどを身に付け、友人たちに、『日本に行ってみたらいい』と勧めるくらい日本のファンになることが多い。日本語教師の幸せを実感しています」とにっこり。
 また、「人と人との交流が友好のカギ」との信念から、「日中友好食事会」を月1回主催。メンバーは約60人。20代から80代の男女・日中両国の人たちが交流しています。
 間もなく日本でも『中国人の素顔』を出版予定。「最近の話題も加筆した。この本を通して日本人の中国観、実像が違うことを知ってほしい」
 「呼ばれるかぎり中国へ行きたい」。8月下旬、再び西安へ。山梨県韮崎市出身、81歳。


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