日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈870〉

柳川 あずささん写真 日中友好協会

安曇野ちひろ美術館 学芸員
柳川あずささん

 

絵本を通じ 心の交流を

 ちひろ美術館・東京は5月19日まで「中国の絵本画家展」を開催、その展示担当学芸員として忙しい日々を送っています。
 「中国の絵本の今を楽しんでもらえる展覧会として貴重な機会。2000年以降に中国で出版された絵本を手に取ってご覧いただけるのも、絵本専門美術館の展覧会ならでは」と、語ります。
 現在、ちひろ美術館の所蔵するコレクションは世界33の国と地域、202人の画家約1万7300点(いわさきちひろの作品は含まず)。中国人画家の作品も収蔵しています。
 ちひろ美術館(東京・安曇野)は1998年にも「中国の絵本作家」展を開催、2002年には絵本画家の武建華氏が来館するなど、交流も盛んです。
 「大きな作品が多く、どのように作品を展示すれば、より魅力的か、工夫しました。画家の名前など中国語読みに慣れていないので覚えるのに苦労しました」と、学芸員ならではのエピソードも。
 中国の絵本画家の魅力は「質の高さ。画家たちの絵本づくりにかける思いと情熱、子どもたちに伝えていきたいという強い思いが作品から感じられるところ」。
「今回の展覧会で、中国の長い歴史や文化、伝統がいかに日本に影響を与えているかを改めて実感しました。中国の文化や人びとのことをより親しく思い、より広くさまざまなことを知りたいと思うようになりました。絵本を通じて日中両国の人たちが互いに身近に感じることができれば…」と、語ります。
 「中国の絵本画家展」のホームページ
 http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2013/013/0218_1620.html
 静岡県出身、1974年生まれ。
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