日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈869〉

荒川 幸子さん写真 日中友好協会

日中文化草の根交流の会南京分会
荒川幸子さん

 

現地で「草の根」交流に貢献

 2004年の2月に南京に来て、中国語の学習を始め、今年2月で満9年。その動機は「市場改革で“競争原理”を導入した中国を自分の目で見たかった」から。
 中国との関係は、小学3年生から日本敗戦(1945年)後の46年8月の引き揚げまでの約5年間を瀋陽(奉天)で過ごし、“満州支配”の一部を垣間見た。
 敗戦後は、無警備都市の中で、日本統治への報復暴動の恐ろしさ、棄民されたソ満国境の日本人開拓団難民の奉天への流入も目の当たりにした。ソ連兵の暴行、略奪の恐怖におびえる中で、八路軍との出会いは、“人民の軍隊”が存在することを知り、荒川さんに大きな影響を与えた。
 1963年、世界労連の建築インター国際会議がハンガリーで開催された折招待され、ソ連、チェコ、東ドイツ、中国を見学したが、中国の変わり方の大きさにびっくりし、他国にない活力を強く感じた。
 「中国の特色をもつ社会主義への進路と、現在噴出している問題の解決に向けた歩みを学びつつ、私が経験した戦争の悲劇を再び繰り返さない誓いを、後世代に伝える草の根の活動を続けたい」と、自らの思いを語る。
 南京大学で、有名な二胡の董金明先生と出会い、その音色を日本の皆さんに伝えたいと、08年から毎年4月に日中友好協会はじめ関係者の絶大な協力で、二胡演奏会を関東、関西で開催。さらに、董先生の一人息子時輝力さんが日大芸術学部に留学して3年生。
 「日中の若人を通して文化交流を着実に進めていくお手伝いをささやかですが、していきたいと思っています」
 日中文化草の根交流の会はhttp://njkouryu.blog.163.com荒川さんのメールアドレスはarakawa10134@hotmail.com(今井)

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