日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 私と中国 > 2012年10月15日号

私と中国〈855〉

李 木蘭さん写真 日中友好協会

歌手
李 木蘭さん

 

リライフ(再生)したからこそ歌で励ましたい

 中国人の父、日本人の母の家庭に生まれ、1970年にビクターから「雨の日の花嫁」でデビュー。しかし、日本国籍でも中国名の歌手への風当たりは強く、約3年で芸能界を引退します。
 77年に3カ月間、北京中央音楽学院へ留学し、革命歌曲や民謡を習得。帰国後はテレビなどで中国の歌を歌う活動を続けます。「72年の国交回復後はパンダの来日など、日本人は少しずつ中国を認知しだしたころでした。ステージで1番の歌詞は日本語、2番は中国語で歌うと反応がよかった」と、当時を振り返ります。
 癌の発症は青天の霹靂。鼻血の回数が多くなり、近くの病院へ。検査後に鼻中隔癌と診断され都内の国立がんセンターに入院したが、43歳。「手術例がなかったので、不安で落ち込みました」。
 手術で鼻の奥の癌を切除すると、顔の真ん中は空洞状態に。嗅覚を完全に失いました。
 「今歌えるのは、きっと使命があるから。再び生まれ変わって生きる。これこそリライフ。そういった人たちを応援する気持ちを込めて歌っています」と、持ち前の明るさでにっこり。
 11月11日の「第8回がん患者大集会」の司会や、12月2日の「ムーランライブ」が決定。
 「私の活動を応援してくれる30代の若者と結成した二世代ロック『ムーラン&リライフバンド』として、『リレー・フォー・ライフ』(がん撲滅チャリティーイベント)から生まれた歌『命のリレー』をこれからも歌っていきたい」と、目を輝かせます。
 自身のホームページでがんや人生の辛いことと闘う人びとへ元気を届ける「リライフ談話室」を開設。癌闘病記『リライフへの道』(文芸社)、CD「リライフ」(華福株式会社)も好評発売中。詳しくは http://www.relife55project.sakura.ne.jp へ。(押)

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