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HOME 私と中国 > 2010年07月25日号

私と中国〈805〉

清水頭 賢二さん写真

東京都立足立東高校校長
清水頭(しみずがしら) 賢二さん

 

囲碁を
高校の授業で

 囲碁のルーツは「中国」説が有力だが、その囲碁を課外活動でなく、正式な授業として取り入れている。
 足立東高校は、「社会で必要とされる知識と体験学習を通して人格形成をはかる」というエンカレッジスクールである。和太鼓・ダンス・茶道などとともに、囲碁学習も平成15年(2003年)から採用された。これまでに延べ120人の生徒が受講した。
 「始めて2、3回で囲碁の楽しさを実感する子が多い。合わせて、本校の教育目標でもあるルール・マナー・モラルを学び、集中力・思考力・構想力・問題解決能力を習得できる。また物事を論理的に考え、最後まで対局することで、我慢強さも身につける素晴らしい体験学習です」と碁の魅力を語る。「囲碁人口の拡大や若返りにも貢献していると思います」とも話す。
 足立東高校は、中国との縁も深い。中国帰国生徒学級設置校として、中国からの帰国生徒を受け入れている。国際理解教育の推進校として、中国本土の高校生との文化交流や台湾への修学旅行も続けている。
 来日した中国の高校生は、和太鼓・茶道・ダンスなど、エンカレッジ教育の場で交流を深め、相互理解を高めている。
 清水頭さんは、「在学中にさまざまな国の人びとと中国に触れることができる生徒たちは、社会に出てからも国際理解を進める力になってくれるでしょう」と自信に満ちた口調で締めくくってくれた。(宣)

 

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