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日中友好新聞

2007年11月25日号1面

東京・九州で充実の交流
井頓泉副会長ら
中日友好協会代表団を招待

 

写真都城市役所ロビーで歓迎式(7日)、花束を受ける井頓泉団長(中央)

 日本中国友好協会の招待を受け、井(せい)頓(とん)泉(せん)常務副会長を団長とする中国日本友好協会の代表団が11月5日から9日まで東京、宮崎・都城、福岡を訪問し、各地の協会役員、会員をはじめ各界の人びとと交流を深めました。
 中日友好協会代表団の構成は、井頓泉副会長、関立彤副秘書長、劉子敬理事、鄭李旦都市経済交流部職員の4人。今年6月、日中友好協会の代表団と中日友好協会の代表との会談で出された「今秋の来日を」との提案が実現したものです。

「新たな35年」ともに考えよう

 代表団は5日午後、長尾光之会長、伊藤敬一名誉会長はじめ日中友好協会本部の役員と懇談。長尾会長が6月の協会代表団の訪中と9月末の国交正常化35周年記念行事への招待に感謝を述べ、田中義教理事長が協会の活動状況を紹介。矢崎光晴事務局長が、08年に協会が全国をあげて取り組む「沙飛写真展」「北京風雷京劇団全国巡演」の企画などを紹介し、今後の協力を要請しました。
 井頓泉団長は、日中関係発展の35年を評価し、「これから『新たな35年』をどのようにつくっていくか、皆さんと意見を交換しながら考えていきたい」と述べ、同協会が重視している文化交流、青少年交流の活動を紹介しました。
 井頓泉副会長は続けて、来年の「日中平和友好条約」締結30周年記念行事への日中友好協会代表の招待や、青年や女性の交流、「日中友好新聞」の取材など、テーマを決めた代表団の訪中などの提案を示し、「今後も両協会が手をとりあって、広く深く、さまざまな交流を行いたい」と、熱意を込めて語りました。そして、双方が来年もさまざまな交流計画について、協力と連携を強めていくことを確認しました。

各界の関係者と深まる交流(東京)

 同日夜、都内で開かれた歓迎レセプションには、中国大使館の孫美嬌参事官、董永裁一等書記官も出席し、団体、企業、中国大使館、マスコミ関係者など各界の人びとと全国各地の協会役員・会員を含め100人が参加し、相互に交流を深めました。
 翌6日、代表団は東京都連合会の鈴木定夫会長をはじめとする役員と懇談し、日中文化センターの中国語と太極拳の教室を見学。続いて訪問した北区役所では花川與惣太区長が自ら玄関で一行を出迎えました。
 花川区長との懇談後、飛鳥山公園内の「平和の女神像」(日中国交正常化を記念し、協会北支部、北区議会、区内企業、団体などが協力し1974年に建立)の前で協会東京・北支部の小山一郎支部長をはじめとする役員、会員と交流しました。

市をあげて熱烈歓迎(都城)

 宮崎に移動した一行は7日朝、都城市役所ロビーで盛大な歓迎を受け、長峯誠市長と懇談。日中戦争期の1940年に、河北省の戦場で幼少の栫(かこい)美穂子さん(都城市在住、協会会員)が中国八路軍に救出された人道的エピソードを縁に、協会都城支部と行政、市民が一体となって進めている中国との交流について話が弾みました。
 続いて、協会都城支部の新事務所への訪問、「栫さん救出」のドキュメンタリー番組を制作したBTVケーブルテレビの江夏拓三社長との懇談、牧場や県木材利用技術センターなど地元産業の視察を行いました。
 同日夜の「歓迎の夕べ」には、長峯市長はじめ市職員や企業、団体、組合などの代表が出席。協会都城支部のほか、近県の支部からも会員が参加。総勢150人を超える参加者で、市をあげての歓迎会となり、大いに盛り上がりました。
 翌8日、一行は宮崎市で東国原英夫知事と懇談。都城から同行した来住新平支部長、栫美穂子さんが同席するなか、知事は自らの訪中体験を紹介しながら、「日中友好は市民レベルの交流から政治へと上げていくことが大切」と強調。井頓泉団長は賛意を述べたうえで、民間交流促進を目的とした同協会の活動を紹介しました。

本音で語り合った交流会(福岡)

 宮崎県知事を訪問後、同日、一行は福岡に移動し、折から開会中の福岡県連大会であいさつ。
 吉田宏福岡市長、久保浩福岡市議会副議長との懇談に続き、中国に高い関心を寄せる役員、会員60人の参加で、井頓泉団長が「中日関係の現状について」と題して講演を行いました。
 井頓泉団長は、日中間の民間交流、経済交流、人的往来の発展をデータにもとづいて紹介したうえで、「中日両国は永遠の隣国であり、お互いが嫌になっても引越しはできない関係。だからこそよく話し合い、問題があれば解決し、長短を補いながらともに発展をはかりたい」と述べました。
 質疑応答では、環境、経済、エネルギー問題、国営企業改革、領土問題など、さまざまな話題で率直な意見を交わしました。井頓泉団長と参加者がともに「本音で語り合えて良かった」と感想を述べるなど、武田正勝福岡県連会長をはじめとする協会会員と中日友好協会の代表が身近に接して交流を深める、充実した時間となりました。
 引き続く交流会では、琴や二胡演奏、太極拳表演などの出し物で盛り上がるパーティーへと続き、代表団と参加者が一緒に「東京―北京」を合唱して締めくくりました。
 最終日の9日、一行は太宰府市にある「日中不再戦」の植樹記念の碑や日中交流の歴史を語る太宰府跡などを見学、同日午後帰途につきました。
 代表団の全行程には、協会本部の丸山至副理事長、佐藤勝事務局次長が同行しました。

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