2008年日本中国友好協会招聘・主催による北京風雷京劇団訪日公演が行われ、全国13カ所・17公演を行い1万4千名を動員、大きな反響と好評を博しました。全国の会員の再来日公演への要望に応え、今回は「日中平和友好条約締結35周年記念 2013 北京風雷京劇団訪日公演」と銘打ち、再来日公演を開催します。
11月18日の名古屋公演を皮切りに、19日神戸、21日東京、24日福岡、25日都城、28日下関で、公演会、京劇メイクアップの見学会、交流会などを行います。出し物は、「秋江」「盗仙草」(Aプログラム)「打焦贊」(Bプログラム)「孫悟空VS白骨妖怪」など、大人も子どもも楽しめる演目ばかりです。
お近くの方にはぜひご家族・お仲間をお誘いあわせの上、京劇鑑賞におこしください。

2008年日本公演 オフィシャルブログ http://ncf.way-nifty.com/kg/

 

 

京劇は、日本でいえば歌舞伎にあたる中国の伝統演劇です。英語ではペキン・オペラ(Peking Opera または Beijing Opera )という。歌あり鳴り物ありのにぎやかな芝居です。

◆愛好者は庶民から皇帝まで  

 京劇は18世紀の末、北京で生まれた。芝居の内容は、中国近代史の激動の世相を反映して、歴史ものや戦争ものが多い。観客層も庶民から皇帝までと幅広かった。西太后、博儀、毛沢東、周恩来らも、京劇の熱心なファンであった。 なお、昔の日本語では京劇を「ケイゲキ」と読んだが、60年代ごろから「キョウゲキ」と読むようになった。

◆多彩な要素で賑やかな舞台  

 京劇は「唱(チャン:うた)・念(ニエン:せりふ)・做(ツオ:しぐさ)・打(ダー:たちまわり)」の四要素をもつ娯楽演劇である。西洋演劇、例えばシェークスピアの芝居は、セリフ中心の「演説の劇」なので、観客も静かにおとなしく観劇する。ところが京劇の舞台は、歌やドラ、太鼓などとてもにぎやかである。
実際、中国の観客は観劇中も盛んに声を出す。役者がみえをきると、客席から大声で「好(ハオ)」と叫ぶ。逆に役者が演技を失敗したときも、皮肉をこめて大声で「好」と野次をとばすこともある。京劇はお祭り感覚の大衆演劇だといえる。

 

北京風雷京劇団は、北京市宣武区を根拠に活動する70年以上の歴史を誇る京劇団。著明な京劇俳優を多く輩出し、伝統を守りながらも新しくエキサイティングな、より多くの人々に楽しんでもらえる京劇を目指しています。年会公演回数は500回を越え、海外での出演回数も中国の伝統演劇界でダントツ。高度な技術と親しみやすさを両立させた稀有な京劇団として、国内外の京劇ファンから熱く注目されています。